花を求めて(植物園 その2)

今年の京都は例年に比べて寒い日が続き、春の訪れを待ち遠しく感じる今日この頃です。それでも少しずつではありますが、散歩中に感じる陽射しや漂う空気の中に、春を感じるようになりました。

そんな本日の京都まちなか散歩は、こちらから春を迎え入れる気持ちで、「京都府立植物園」に向かうことにいたします。先月も散歩に参りましたが、今回は参加しております散策講座を通じての訪問となります。樹々や花がどのような変化を見せてくれるのか、期待しながらの外出となりました。

私は、この散策講座で新しい散歩道や発見を度々させていただいておりますが、「京都府立植物園」は初めて京都へ訪れる方にもおすすめです。毎月様々な体験講座や展示会が催されていますので、植物についての知識が無くても存分に散歩を楽しめます。

特に「園内ガイド」は人気イベントのひとつです。植物園のプロである園長さんや副園長さん、職員の方と一緒に、小一時間ほど園内を散歩できます。

季節ごとの植物や生態について、大変丁寧な解説を聞けるだけでなく、とっておきのビューポイントも教えていただけますので、花に興味のある方や、四季折々の風景を撮影したい方に参加していただきたいイベントです。

さて、私も園内の散歩を楽しむことにいたしましょう。歩いていくと憩いの場所となっている噴水や、珍しい水車小屋があり、緑豊かな「京都府立植物園」の良いアクセントになっています。

さらに奥へと進みますと、そこには確かに春が訪れていました。一面に広がる可憐な花々と出逢い、思わず頬が緩みます。この美しい黄色の大輪花は、フクジュソウです。冷たい空気をもろともせず、誇らしげに咲いていました。

梅はまだちらほら咲きでしたが、もう少し季節が進むと可憐な花で一面が埋め尽くされるでしょう。その風景に想いを馳せるだけで胸が高鳴ります。

こちらは、先月出逢うことができました、蝋梅です。「もうすぐ春だよ」と、周囲の草木を起こすかのように、喜々として咲き続けています。

一通り散歩を終え、休憩しようかと思ったのですが、本日は「早春の草花展」が開催されているとのこと。それならとすぐ散歩へ足を運びます。

バランスよく配列された色鮮やかな花々に、思わず見惚れてしまいます。野に咲く花や花木とは、また違った美しさがありますね。こうして一足先に、春を感じる散歩道があること、大変有難いです。

まだ2月の京都ですが、「植物園」ではこんなにも多くの花と出逢うことができました。京都に春が訪れる日は、そう遠くなさそうですね。来月は、早咲きの桜を見に来ようと誓いながら本日の京都まちなか散歩を終わりにいたします。

参考URL
http://www.pref.kyoto.jp/plant/index.html

京都府立植物園