水の宝庫!京都三名水

先日「梨木神社(なしのきじんじゃ)」へ京都まちなか散歩に行きましたが、ついマンションに気が逸れ京都三名水に触れることなく戻って来てしまいました。本日は、再訪としまして、京都が誇る三名水を散歩で辿って参りましょう。

私はかつて出水(でみず)という地に暮らしておりました。現在の学区としては二条城北になります。京都のまちなかに少子化が生じ(ドーナツ化現象という語もかつてありました)出水と待賢の両学区が統合してできた学区です。

当時の京都を知っている身としましては「二条城北?なんやそれ!」と、はじめて聞いた時から「変やなあ」と感じているのですが、これも時代の趨勢なのでしょう。京都のまちではこれから先も、思いがけない学区統合が行われることもあるのではと感じてしまいます。

またまた名水から話が逸れてしまいました。京都の水なのですが、出水は良質な水が豊富であったと聞きます。佐々木蔵之介さんのご実家で有名な造り酒屋「佐々木酒造」さんも小学校の近くにあります。「聚楽第」や「西陣」というお酒を飲んだことがありますが、とても芳香かつ少し辛口で、バランスの良い口当たりでした。

それでは、京都まちなか散歩の足を進めます。京都三名水は「染井(そめい)」「懸井(あがたい)」「佐女牛井(さめがい)」と三つですが、今でも当時の水を汲むことができるのは「染井」だけ、ということで最初はやはり、御所の東にある「梨木神社」へ散歩に向かいましょう。

「染井」の味は、非常に口当たりが柔らかく、ほんのりとした甘みを感じるほどです。そのため、こちらの近隣ではお酒だけでなく、茶の湯や和菓子造りなど京都の伝統を感じることができる各所で使用されて来たとのことです。

次に「御所」の中にある「縣井(県井)」へ京都まちなか散歩に向かいます。この道は、「知られたくない散歩道!御所」でもご紹介しております。
この「縣井(県井)」は枯れてしまってますが、1996年12月6日の京都新聞には、環境庁京都御苑管理事務所により遺構近くに新たな県井が復活したとの記事がありました。災害時に使用できるよう殺菌されている水ですが、飲用しないようとの看板もありますので、名水の雰囲気だけにはなりますが、感じることができると思います。

京都まちなか散歩の最後は「佐女牛井(醒ヶ井)」です。六条堀川邸内にあった井戸で、千利休からも愛された名水とのことですが、堀川通の拡張に伴う工事で取り壊されてしまいました。今は碑のみが残されています。

こうして三名水を求め京都まちなか散歩へ巡ってみると、山紫水明の地であるこの京都のまちは、やはり名水の宝庫なのだと確信しました。自然も水も豊かな京都のまちを存分に感じたい方は、京都三名水散歩へ是非お出かけください。

参考URL
https://ja.kyoto.travel/search-keyword.php?keywords=%E4%BA%AC%E3%81%AE%E4%B8%89%E5%90%8D%E6%B0%B4