花を求めて(北野天満宮梅苑)
以前花を求めての京都まちなか散歩で訪れました「北野天満宮」
しかし、その際には梅の気配を感じることができず、つぼみのみの鑑賞となった事は記憶に新しい限りです。
しかし、3月を迎え先日は「梅小路公園」で花を楽しむことができましたので、再度「北野天満宮」を目指し、京都まちなか散歩へ参りたいと思います。
京都まちなか散歩では、季節が巡る毎に訪れたくなる場所がありますが、「北野天満宮」の梅苑もその一つ。「天神さん」の愛称で親しまれている「北野天満宮」は、「学業の神」、「芸能の神」として広く知られておりますので、本日も多くの方が京都観光や参拝へと訪れていました。
境内には広大な梅苑があり京都まちなか散歩にうってつけです。これは、この神社に祀られている菅原道真公が梅を大変好んでいたことに由来している、と以前お話ししました。
ですが、この花が咲き始める季節になると「好きにもほどがある」と言わずにいられないほど豪快な迫力があり、毎年この季節になると居ても立ってもいられなくなり、京都まちなか散歩へ足を巡らせることになるのです。
さて、散歩の足が「北野天満宮」へと到着いたしました。毎年2月初旬から3月下旬にかけて、この「北野天満宮梅苑」が公開される時期となり、京都観光の方が散歩コースに入れることも多いでしょう。
入場料が1000円と少しお高いのですが、50種、約1500本の梅が咲き誇る神聖な場所ですから、それ以上の価値をすぐに感じることができます。
この価格には、苑内の茶屋でいただくことのできる、麩菓子「菅公梅」と梅茶「香梅煎」の料金も含まれています。梅を模した可愛らしい「菅公梅」は、おせんべいのような軽い食感で、この御菓子も梅茶もなかなかの美味。
美しい景色を眺めながら、足を休め、ほっこりとした時間を過ごすことができます。花と出逢える京都ぶらり散歩を、心置きなく楽しめる場所と言えます。
3月に入りましたので、そろそろ見頃なのではと予想してまいりましたが、今日の状態はまだ5分咲きと言ったところでしょうか。
白と、こっくりとした桃色の花弁が、境内を華やかに彩っており、満開とはまた違った美しさが散歩の足を和ませます。京都の歴史ある建造物と花はどうしてこんなにも似合うのか、しみじみ考えてしまいます。
そのまま梅苑の小道をゆっくりと散歩し、次に境内の西側にあります「御土居」に向かってみることにします。
ここはかつて、秀吉が築いた土塁の一部であり、現在は京都有数の紅葉名所として人気があります。そんな秋の景色ももちろん良いのですが、この季節は梅の花を愛でることができますので、「北野天満宮」へ早春にぶらり散歩に訪れた際は、ぜひ立ち寄って頂きたい京都散歩道なのです。
こちらもまだ、咲き始めて間もないようですが、あと数日も経てば、白、桃、紅色が川沿いを彩り、しだれ梅のトンネルがお目見えする事でしょう。季節が巡るとともに、その季節の花たちも咲く。自然の理と言ってしまえばそれまでなのですが、変わらず繰り返されることの尊さに感じ入ります。
本日の京都まちなか散歩では、大きな時の流れ、そして、ささやかな四季の変化を感じる、贅沢なひとときを過ごせました。京都に訪れ始めた春のきざし、散歩へ行く回数がこれからますます増えていく予感を感じながら、帰宅の途へ着くことにいたします。
参考URL
https://kitanotenmangu.or.jp/guidance/baien/