花を求めて(二条城・北野天満宮)
明日からもう2月。この時期になりますと、「春」と「花」が、無性に恋しくなります。そんなことを考えておりましたら「まだ花を求めての京都まちなか散歩には早いかな」と思いつつ、「もしかしたらどこかで春が芽吹いているかもしれない」との期待が膨らんできます。
そんな訳で、今日の京都まちなか散歩は、春を探しに「二条城」と「北野天満宮」へ向かうことにいたします。最初は京都市中京区にあります、「二条城」へと散歩の足を運びます。
こちらは「世界遺産」そして「古都京都の文化財」として登録されている歴史あるお城であるため、一年を通して多くの方たちが訪れます。各所で修復が進み、東大手門もこれまで以上に美しくなりました。ですが天守閣だけは、1750年の落雷により焼失して以来、再建されることなく現在に至ります。
京都まちなか散歩として人気のスポットですので、御殿や庭園が素晴らしいのはもちろんなのですが、「二条城」の梅林は、私が春に必ず訪れたい散歩先の一つです。紅、白、桃の愛らしい花をつける梅が、おおよそ130本。時期が合えば一本の木に紅白の花をつける「源平咲き分け」という、珍しい種も見ることができます。
この梅林から天守閣跡の方向を臨みますと、これは想像ですが、かつての京都ではここから、梅の花と五層の天守閣が織り成す絶景を見渡すことができたのではないかと思います。散歩の足を止めながら、風景に想いを馳せていると「天守閣の再現を!」そう願わずにはいられません。
肝心の梅園ですが、やはり残念ながら、梅のつぼみはまだ固く身を閉じていました。咲き誇る梅の花と天守閣を脳裏に思い浮かべながら、京都まちなか散歩を続けて行きます。
今日の京都は凍えるように冷える散歩道でしたが、ここで、寒さを忘れてしまうほど可憐な花と出会いました。艶やかな紅白の花びらに一瞬、心を奪われたかのようです。名前はわかりませんが、椿の一種だと思います。敷地内には約90種もの椿が植えられており、その品種ごとに、京都らしい雅な名前がついているのだそうです。
他にも「二条城」には、池や滝、岩を巧みに設けた「二の丸庭園」、西洋文化の影響を受けた「本丸庭園」など、ご紹介したい場所が多くありますが、本日の京都まちなか散歩では春を求め、次なる目的地へと向かいます。
次は、京都市上京区にある「北野天満宮」で春との出会い散歩に参ります。
「北野天満宮」敷地内には、約50種1500本の梅が植えられており、神社の神紋にも使われています。この神社に祭られている「菅原道真公」が、「学問の神様」として崇められていることはとても有名です。また、梅を好まれ愛でられたことも良く知られています。
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花主(あるじ)なしとて春を忘るな」
「天神さんは梅の名所! きっと梅の花に出逢えるはず!」と、期待して散歩に参りましたが、やはりまだ、時期尚早。紅梅も白梅ともに、1分も咲いていませんでした。しかしながら、つぼみはずいぶんと膨らんでおりましたので、もうすぐ可憐な花弁が開くことでしょう。
さて、本日の京都まちなか散歩は、「やはり、ちょっと早すぎたかな」というのが正直な感想です。ですが私はまったく懲りておりません。梅の花を求め、また参ることにいたします。
それにしても、少しでも早く春を愛でたいものですね。
参考URL
https://ja.kyoto.travel/search-keyword.php?keywords=%E4%BA%8C%E6%9D%A1%E5%9F%8E
http://kitanotenmangu.or.jp/highlight.php