京都の中でも「御所」へ特別な想いを抱いている私。
何かにつけて「御所」を訪れ、こちらの「京まちなか散歩道」でも触れていますが、本日はその西にある「護王神社(ごおうじんじゃ)」へと京都まちなか散歩へ出かけてみたいと思います。
「護王神社」には、かつての京都で平安京遷都や、造営に大きく貢献された、「和気清麻呂」をお祀りしています。早速表門をくぐり、散歩の足を進めて行きます。
中へ入り鳥居の前に立ちますと、「あれっ?」と違和感を覚えます。その理由はすぐに分かりました。神社といえば狛犬ですが、こちらでは「いのしし」が狛いのししとして置かれているのです。同じく手水舎にもいのししがおり、独特の雰囲気が散歩客を楽しませています。
怪僧と言われた道鏡の陰謀により、大隅国へ配流となった清麻呂ですが、その身は足の腱を切られ、さらには刺客にも狙われるという大変な想いをされたのだそうです。しかし道中、いのししが輿を守り道案内をしてくれたおかげで、命拾いしたとのこと。
このことから、「護王神社」ではいのししを大切に扱っています。清麻呂のその後ですが、不思議と足の不調も治り、道鏡失脚後は再び都に戻り、世人のために尽力したとのことです。
立つことすらできなかった清麻呂が、再度元気を取り戻したことにあやかり「護王神社」は足腰へのご利益がある神社として知られるようになりました。足腰に問題を抱える老若男女が散歩へと訪れ、境内はいつも賑わっています。
以前、京都まちなか散歩で「白峰神宮」をご紹介しましたが、「まり」の守護神とのことでさまざまな球技の上達を願う方たちがお参りされていました。この「護王神社」も、足腰が弱い方だけでなく、スポーツ選手の足腰守護や上達を願いお参りされておりますので、スポーツをされている方は「白峰神宮」と合わせて、京都まちなか散歩を楽しみながら、参拝してみてはいかがでしょうか?
健康を求めて「護王神社」への京都まちなか散歩をされた方は、「足萎難儀回復の碑」を訪れてください。碑をさすったり、足形の石へ乗ったりすることで、ご利益が得られます。
また、京都まちなか散歩へ訪れるタイミングが21日の午後でしたら、毎月行われている「足腰祭」へ参列してみましょう。祭へ参加することで、より一層の足腰の健康が期待できそうです。
さて、私にも日々足が痛いと言う高齢の母がおります。母を連れて、ここまで京都まちなか散歩へ訪れるのは難しいため、写真にあります斬新な?デザインのお守りを買って帰ることにいたしました。
清麻呂公のご利益で、母と一緒に散歩へ出向ける日が来ることを願いながら、本日の京都まちなか散歩を終わりにしたいと思います。
参考URL
http://www.gooujinja.or.jp/