花を求めて(梅宮大社)
6月上旬に梅雨入りしました京都。それ以来、しとしとと雨の降る日が続いております。雨の中、京都まちなか散歩するのも風情があって良いのですが、雨中の散歩はあまり好きではないこともあり、梅雨明けを待ち遠しく感じています。
本日は、梅雨の晴間という得難い好機に恵まれました。早速、京都まちなか散歩の準備を行い、花への出会いへ行くことにします。
京都まちなか散歩先は、京都市右京区にあります「梅宮大社」です。
四条通を西に向かい桂川の手前界隈が梅津のまちで、梅宮大社はここに位置するのですが、そのまま西へ松尾橋を渡ると松尾大社があります。
梅宮大社は、酒造の神、子授け安産の神で有名な神社です。酒樽もたくさん見受けられました。
「梅宮大社」には、「梅宮神苑」と呼ばれる池泉回遊式庭園があります。本日の京都まちなか散歩のお目当ては、苑内に咲くはなしょうぶです。あちらこちらにカメラを持った方が、多くおられました。皆さんきっと、目指す先は一緒なのでしょう。
さて、早速庭園に入ろうと社務所の受付に行きましたところ、たくさんの猫が出迎えてくれて驚きました。私は知らなかったのですが、ここの宮司さんは大変猫がお好きな方で、境内にやってくる野良猫たちも可愛がっていらっしゃるとのこと。「猫の神社」として有名になり、度々メディアにも取り上げられているとのことです。特に女性の観光客が、しきりにカメラを向けておりました。人懐っこく寄ってくる猫もいれば、私たちの視線など微塵も気にせずのんびりと過ごす猫、その自然な姿にほっこりした気持ちになります。
花を求めて散歩へ来たのですが、思いがけず出会った動物たち。このような縁も、京都まちなか散歩の楽しみです。
静かに園内へ散歩の足を進めてまいります。
「梅宮大社」の神苑は、四季折々の自然を楽しむことができます。春は桜、つつじ、かきつばた、そしてこの時期は、はなしょうぶや蓮、あじさいが美しい姿を見せてくれます。秋には紅葉スポットとしても、散歩客から人気がある神社となっています。
池には、「地中亭」(芦のまろ屋ともあだ名される)という茶席があり、はなしょうぶと重ねてみると、まるで絵画のような光景が浮かび上がります。先日鑑賞した植物園のはなしょうぶも美しかったですが、こちらのはなしょうぶも、長く続いた雨のせいか活き活きと輝いていました。
雨が似合う花といえばあじさいだと感じているのですが、青、紫、ピンク、白と、淡く控えめな色彩ではあるものの、梅雨の風景を美しく変えてしまう魅力があると感じています。日毎に色を変えていく様子が少しミステリアスで美しく、いつも魅了されます。
本日の京都まちなか散歩は、梅雨の晴間という好機の中、満たされたものとなりました。まだまだ続く雨の季節ですが、雨上がりの露に濡れた花に出会う京都まちなか散歩にも足を運ぼうと思います。
参考URL
http://www.umenomiya.or.jp/