超人気グローバルスポット!伏見稲荷大社

秋は、京都散歩にぴったりの季節。額に汗をにじませることなく、体を動かすのが気持ちの良い今日は、「伏見稲荷大社」を目指して参ります。

「おいなりさん」とも呼ばれる「伏見稲荷大社」は、一般的に商売繁盛の神さんというイメージが強くあります。私もそうで、これから先も仕事がうまく行くよう手を合わせてこようかと、初めて「おいなりさん散歩」に出たのですが、駅から出た途端びっくり!

そこには驚くくらいの人、人、人!それも外国人の方が多いんです。アジアの方、欧米の方など、見渡す限り外国人。耳には各国の言葉が入り混じり、まるで空港にでもいるかのようです。

京都のなかでも歴史ある「伏見稲荷大社」ですが、確かに京都は国際観光都市とは言うものの、今やグローバルスポットの極みではないかと感じたほどです。後から聞いたところによると、外国人に人気の日本の観光スポットランキングではなんと、「伏見稲荷大社」がここ数年1位なのだそうです。

日本には富士山や厳島など、世界遺産になっている有名観光地が多い中、堂々の1位、京都の地の者にとっては、意外すぎる結果でした。

しかし、京都には数多くのお社があります。その中でも「伏見稲荷大社」に人気があつまった理由は何故なのでしょうか?京都住まいでまちなか散歩が趣味な私は、各お社に魅力を感じるものですが、個人的な印象としては、鳥居の形や、永続的に連なる千本鳥居。それを彩る鳥居の朱色なのでは?と推測します。

というのも、朱色と言うのは、外国の建築ではあまり見ることのない色です。それが連なった先に何があるのか、その空間の不可思議さに惹かれるのではないでしょうか?私自身も散歩をしながら、自然と背筋が伸びるような気持ちになりました。また、この京都というまちの不可思議さも感じました。

さて、ちょっとした逸話があります。かつて「豊臣秀吉」が、母(大政所)の病気平癒を願い、「伏見稲荷大社」へ一万石もの寄進を約束したのです。秀吉の母のためにと大掛かりな祈祷が行われ、病は無事に完治します。

そのことをたいそう喜んだ秀吉は、寄進の約束を果たし、楼門の建立へとつながりました。京都まちなか散歩に色を添えてくれる桜門は、秀吉が母を想う気持ちから生まれたのです。天下人としてや権力者としての面がクローズアップされることの多い秀吉ですが、「伏見稲荷大社」を散歩される際には、このような人情味にも是非触れてみて下さい。

参拝の後は、さらに散歩続けながら「おいなりさん」の周辺にある、露店へ立ち寄ります。普段から多くの露店が立ち並びますが、初詣にはさらにその数を増やします。

ぶらり散歩をしながら、かつて耳にしたことがある「スズメの丸焼き」のお店を探してみましたが、見つけることは出来ませんでした。

とても香ばしいとの噂ですが、目もくちばしもついている、そのままの姿と言うことですから、見つけていたとしても敬遠したでしょう。京都まちなか散歩は、実に出会い旅なのだと感じました。

参考URL
http://inari.jp

伏見稲荷大社