好奇心をくすぐるユニバーシティ・ミュージアム!京都大学総合博物館
京都まちなか散歩では、寺社仏閣を訪れることが多いのですが、京都には数々の美術館や博物館があるという点に鑑みまして、少し視点を変え散歩先を探しておりました。そのような中本日は、アカデミックなユニバーシティ・ミュージアムを京都まちなか散歩の行く先に定め、ご紹介したいと思います。
本日散歩へ向かいますのは、「京都大学総合博物館」となります。
その名の通り、京都大学の敷地内にある博物館として、市民にも親しまれています。
初めて訪れたのですが、「大学博物館ってどんな感じだろう」と想像しながら、散歩の足を進めるのも楽しいひと時です。
さて、ぶらりと「京都大学総合博物館」へ着きますと、思い描いていたイメージとの違いに驚きました。こじんまりとしたやや古めかしい建物を想像していたのですが、大きく乖離した建造物がそこにあったのです。
延床面積は13,350平米、展示室面積は2,470平米もあり、日本の大学博物館としては大規模の展示場で、京都大学の研究をわかりやすく示しています。
現代的な建物の中は、照明や各々の展示室へのガイド、学術資料・標本の配置に至るまで工夫を凝らしたアカデミックな様相でした。開学以来100年以上に渡って収集されてきた豊かな学術標本資料は260万点を超え、これまで京都大学が展開されてきた教育・研究の深大さが感じ取れます。
さらに入館料は400円と良心的なのも、教育・研究を大切にする京都大学ならではでしょう。
常設展は、自然史・技術史・文化史と分かれていて、それぞれに興味深い内容となっており、ゆったりとした気持ちで見学を楽しみながら、知識を増やすことができました。
常設展(自然史)です。いきなりナウマンゾウ、アジアゾウの展示が現れ、驚きとともに足が思わず止まります。霊長類学や化石、地震、動植物、昆虫とテーマが幅広く、このエリアを見学するだけでも多くの学習する機会を得たと感じました。
続きまして、常設展(文化史)です。石棺や古文書、日本の歴史的資料などが展示されており大変興味深く拝見しました。何人もの大学生や大学院生が研究してきた成果が目に焼き付けられます。
次に常設展(技術史)へ向かいます。こちらには旧制第三高等学校時代の頃の紹介や、当時の教材などを見ることができます。学生でなくとも、思わず「知への探求」を切望するような雰囲気を感じました。
いただいたパンフレットには、「京都大学のワクワクを伝えます!!」とある通り、科学や生き物が好きな小学生から大人までじっくりと納得ゆくまで楽しめる空間だと得心しました。
発想をガラリと変えてくれるユニバーシティ・ミュージアム、さすが京大です!
博物館での散歩を堪能した後は、せっかく京都大学へ来たのですから、京都まちなか散歩の続きとしてランチに学食を選んだり、京大生に人気のお店などを巡ってみたりするのもおすすめです。界隈は、百万遍と呼ばれ、浄土宗知恩寺があり、東へ散歩の足を進めますと節分で有名な吉田神社があります。さらに散歩を進めますと銀閣寺があるなどとても心落ち着く散歩道です。
終わりは、京都という土壌が育み続け、京都が誇る知の集積、京都大学の素晴らしさを五感で感じてみてるのも興味深い京都まちなか散歩となるのではと思います。
参考URL
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/