まちなかぶらりん(出町柳から東へ)

京都市左京区に「出町柳」があります。元々は「出町」「柳」という別々の地名だったのですが、今では「出町柳」として親しまれ、駅名にもなっているほど浸透しています。

本日は、この「出町柳」を京都まちなか散歩の出発点とし、ぶらりん散歩へ出かけてみます。「出町柳」は、賀茂川と高野川が合流し、その後は鴨川としての流れになるのですが、この合流する三角地帯近くのことを指しています。

ぶらり散歩の足を踏み出すと、かつて若き頃のことを思い出しました。ある夏の日、五山の送り火が良く見えるとのことで出町近くに京都まちなか散歩へ出かけたのです。しかし、あまりの人の多さに辟易し、「もう来いひん!(来年は来ません)」と感じたこと、今でも鮮明に記憶しています。

その後、送り火を楽しめる穴場スポットを知りましたので、あえて送り日を見に「出町柳」へ来ることはなかったのですが、こうして京都まちなか散歩をするにはふさわしい場所です。

糺の森から「下鴨神社」があり、西には「枡形商店街」があるのですが、こちらは改めてぶらりんしようと思っていますのでお待ちください。本日は、かつて参加した散策講座より、出町柳界隈から京大近くへのぶらりん散歩をご紹介いたしましょう。

のんびりと風景を楽しみながら、散歩して参りますと、学生街ということもあり、覗きたくなるような食堂やお店が多々あります。もともと京大の教養学部の前身は、旧制の三高ですが、あちこちで三高という文字を見かけることも特徴です。

ぶらぶら散歩を続けていくと、京菓子司「満月」さんへ着きました。「阿闍梨餅」で知られる、とても有名な京菓子屋さんです。京都のまちには和菓子が良く似合いますね。京都まちなか散歩のついでに、是非立ち寄って頂きたいお店の一つです。
参考URL
http://www.ajyarimochi.com/

次に散歩の目へ入ってきたのは、老舗「緑寿庵清水」です。こちらは日本でもただ一軒の金平糖専門店とのことで、昔ながらの金平糖から変わり種の金平糖を売っておられます。中には「究極の金平糖」と呼ばれる一年に一度しか製造できないレアな金平糖もあるそうです。
参考URL
http://www.konpeito.co.jp/

甘い香りに誘われながら、引き続き散歩を楽しんで参りましょう。東大路通近くの界隈は、京大関連の施設も多く見受けられます。生き生きとした学生さんたちの姿を見ていると、こちらの背筋も伸びるようです。

本日の京都まちなか散歩は洛中最古の蔵元「松井酒造」さんで締めることにいたします。試飲させて頂いたのですが、芳香な香りが散歩で疲れた身体を、心地よく癒してくれるようです。あまりの美味しさに試飲しすぎで、少しふらっとした私ですが、これも「歩き」での京都まちなか散歩ならでは。

温かいおもてなしと試飲に加え、老舗のお酒が手ごろな価格で購入できますので、お酒好きな方は京都まちなか散歩ルートへ加えてみて下さい。事前に予約を行っておけば、蔵の見学もできますよ。
参考URL
http://matsuishuzo.com/

出町柳

 

前の記事

子は宝!わら天神

次の記事

猪肉のお店!