まちなかぶらりん(大映通り商店街・映画のまち)
以前「蚕の社」や「広隆寺」の京都まちなか散歩で「太秦」をご紹介しました。
この「太秦」は、日本映画のふるさとであり「映画のまち」というもう一つの顔があります。
「東映京都撮影所」や、京都へ観光に訪れた方、修学旅行先としても人気の高い「東映太秦映画村」などが位置し、多くの作品がこの京都、太秦の地で制作されました。現在も多数の映画やテレビドラマ、CMなどが企画・制作されています。
かく言う私も学生の頃、京大近くにあった学生相談所へアルバイトを探しによく通ったものです。映画のエキストラのアルバイトも多くありましたので、出演した経験があります。
もうずいぶんと昔ですので、どのような作品であったのかはすっかり忘れましたが、エキストラながら助監督の方からなぜか叱られたことを思い出します。
そんな学生時代の思い出をぼんやりと頭に浮かべながら、本日の目的地である大映通り商店街にて京都ぶらりん散歩をスタートいたします。
さて、散歩の足が一番に向いたこちらが、甘酸っぱい記憶の残る「東映京都撮影所」です。中は通常非公開ですが、時々特別見学会が行われているそうですので、興味のある方はスケジュールをチェックしてみて下さい。
久々に散歩へ訪れたのですが、建物がきれいに改装されていて驚きました。ぱっと見ただけでは中に撮影所があるなんて想像できませんね。エキストラのアルバイトへ向かう際も、この門を通りました。
そのまま商店街を散歩していきますと、電柱に撮影用カメラのような模型?がついています。フォントも昔のキネマ風で面白いですね。
さらに京都まちなか散歩を続けますと、「大魔神」の大きな像を見つけることができます。昭和41年に大映が製作・公開した特撮時代劇とのことで、以前は倉庫に眠っていた大魔神像を「キネマのまちのシンボルに」と修復したとのことです。
5mもある巨大な像ですので、近くで見ると圧巻です。季節に合わせて服を着るなどの変化がありますので、そんな姿も楽しんでみるのも一興です。
それにしても、キネマという言葉は良いですね。映画のまちであることを実感できます。こちらの「キネマ・キッチン」は商店街の中ほどにあるコミュニティスペースです。
昼は手作りのランチ、夜は居酒屋メニューが用意されているだけでなく、実際に使われていた台本に触れたり、スターのパネルや映写機を見たりと様々な楽しみ方があります。
大映通り商店街での買い物では、キネマスタンプ(シール)が貰えます。最近ではどこへ買い物に行ってもポイントカードが主流ですが、ここでの買い物では懐かしさに触れることが可能です。映画のまちを意識したシールは全10種類ありますので、散歩ついでに集めてみてはいかがでしょう。
京都と時代劇、映画は切っても切れない関係ですから、散歩しているとどこか誇らしい気持ちにもなります。歩くだけで歴史を感じられる、こんな京都まちなか散歩も趣きがあると感じながら、そろそろ帰路に着くことにします。
次からの写真は、かつて「東映太秦映画村」を訪れた際のものです。子どもも大人も楽しめるように作られており、素直に楽しかった記憶があります。
テレビでもよく目にする風景ですが、江戸時代のまちの風情や幕末の建物などが丁寧に再現されていました。
参考URL
http://kinemastreet.com/