京都まちなか散歩を楽しめる先は、歴史情緒あふれる所だけではありません。現代風の博物館や美術館などがいくつもあるのですが、本日はすこし趣向を変えまして「京都鉄道博物館」へ散歩の足を向けてみます。
京都駅から少し西へ行きますと「梅小路公園」が見えてきますが、公園内に「京都鉄道博物館」があります。この隣には、かつての梅小路蒸気機関車館がありますが、この機関車館を整備、統合する形で鉄道の総合博物館として、2016年「京都鉄道博物館」が新たにオープンしました。
「梅小路公園」に着きますとその名の通り、もう少し温かくなれば梅を楽しむことのできる京都散歩先でもあります。園内ではなつかしい「チンチン電車」に乗ったり、「京都水族館」で珍しい魚を見たりもできます。
このように、誘惑の多い場所ではありますが本日の行き先は「京都鉄道博物館」ですので散歩の足をふらつかせぬよう目的地へと歩を進めます。私はいわゆる、「鉄ちゃん」ではないのですが、鉄道と言いますか電車が好きです。近距離でも特急に乗りワクワクすることが多々あります。
旧蒸気機関車館では、国の重要文化財である扇形車庫に並ぶ機関車を目の当たりにし、その黒く大きな車体に圧巻され、「ほんまに走ってたんか?」と感じてしまいます。
また、旧二条駅の駅舎も移築されており、木造建築の温かみやかつて改札を通る際に駅員さんが巧みに切符を切ってくれた様子が思い出されます。
「京都鉄道博物館」は初めての来館だったのですが、純粋に子どももおとなも楽しめる散歩先だと感じました。じっくり見ていますと、おそらく1日で回りきることは無理でしょう。
ホームページでは、「広く皆様に受け入れられる“憩いの場”となるとともに、“見る、さわる、体験する”ことで誰もが楽しむことができる“学びの場”となることを目指します」とありましたが、まさにその通り。電車好きな方々におすすめの散歩スポットです。
京都のまちではなく、博物館の中のぶらり散歩も楽しいものですね。見学していると歴代の新幹線に出会いました。子どもの頃に見た昔懐かしい形から、最新のものまで科学の進歩を目で感じることができます。
こちらは大阪駅から札幌駅まで運行していた寝台特別急行、トワイライトエクスプレスです。一生のうちで一度は乗ってみたい、という憧れの的でした。寝台列車で到着した先でのんびり散歩、想像しただけで胸が弾みます。
「京都鉄道博物館」では、電車だけでなく昭和の懐かしさを味わい深く感じることもできます。昔はこのような風景のまちを、京都まちなか散歩していたものです。昭和の京都に触れたい方は、散歩先として訪れてみるのも一興です。
こちらは、国の重要文化財、233号機関車です。日本でこの形の機関車が走っていたことを、知らない方も多いのではないでしょうか? 知れば知るほど鉄道が面白くなり、散歩を終え、帰路に着くのがもったいなくなったほどです。
「京都鉄道博物館」には、鉄道史や電車の実物がずらりと勢ぞろいしており、有意義な一日を過ごすことができました!雨でも京都まちなか散歩を楽しみたい方や、ご家族連れでの京都観光でもおすすめのスポットと言えます。
参考URL
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/