今年の京都は厳しい冬の寒さでしたが、ここ数日は対照的に急激な気温の上昇を肌で感じています。春の訪れも早くなり、3月22日には桜の開花宣言がなされました。
その翌日、「渡月橋界隈」をぶらりんしましたが、もう既に多くの外国人観光客がおられ、全く驚嘆しました。昨年の映画「名探偵コナン」で渡月橋が舞台になった事もあり、若い方が聖地を求め散歩されている姿もよく見かけました。主題歌も「渡月橋~君 想ふ~」という曲なのだそうです。
このような混雑状態は4月まで続き、週末は恐ろしいほどの人波になることと想像できます。これは嵐山だけでなく東山界隈も同様ですので、人気スポットでの京都まちなか散歩を予定されている方は、ご留意の上でお越し頂ければと思います。
散歩を通じて美しい景色や花に魅了されている私ですが、それでも人混みでの外出となると躊躇してしまいます。嵯峨野や清水界隈へ、じっくり訪れたいと思っているのですが、少しタイミングをずらしてからの散歩にしようと思っています。
さて、京都まちなか散歩の足が、最初の目的地である「渡月橋」へ到着しました。橋と桂川とのコントラストが素晴らしいです。はるか遠方には比叡山が見えます。春が進展する中、徐々に嵐山は桜で彩られていきます。
「櫟谷宗像(いちたにむなかた)神社」の石段を登り、さらに進んでいきますと「嵐山モンキーパークいわたやま」があります。岩田山に野生のニホンザルが自然な状態で暮らす野猿公園となっています。
「嵐山に猿?」と意外に思うかもしれませんが、120頭もの猿たちと触れ合うことができるため、人気があります。高台にある休憩所からは京都市内の景色が楽しめますので、自然や動物がお好きな方は、京都まちなか散歩の折にお出かけ下さい。
さらに散歩の足を進めて参りますと、嵐電「嵐山」駅近くに着物柄(友禅柄)の生地を入れたポールがずらりと並んだ小道を目にします。私は存じていなかったのですが、「キモノ・フォレスト」と言うのだそうです。大変優雅で美しい光景が印象的です。夜間はライトアップもされるとのことですから、さらに幻想的な空間になるのでしょう。
夜の京都へ散歩に出られる方は、立ち寄ってみると趣深いかと思います。最近のまちなか散歩では、着物姿の女性を多く見かけるようになりました。着物の持つ奥ゆかしさが若い方に受け入れられていることを嬉しく感じます。
さらに京都まちなか散歩を続けますと、辿り着いたのが「長慶天皇陵」です。後醍醐天皇の孫にあたる方とのことです。
この「長慶天皇陵」から散歩するほどもなくすぐ隣には、「安倍晴明墓所」があります。清明の墓は諸説あり謎めいているのですが、「陰陽師」という響きも少し不可思議さを感じます。
側には寒緋桜だと思うのですが、正に咲き誇るという感じでとても美しかったです。
散歩の最後にきれいな花も眺めることができ、本日の京都まちなか散歩も大変有意義な時間となりました。嵐山は人をかき分けての散歩というイメージがありましたが、出かけてみるとやはり楽しい気持ちが湧き上がります。引き続き春の花なども求めながら、場所を問わず、ぶらり、京都まちなか散歩を続けて行こうと思います。