本日の京都まちなか散歩のスタートは宝くじ売り場です。「今年は宝くじ、買わんとこ」と思っていたのですが、気まぐれが現れバラ10枚だけを買いに行くことにしました。ちょっとした外出ですが、そこから少し足を伸ばせばそれだけで京都まちなか散歩になる、そんなこのまちが大変気に入っております。
時期的に宝くじ売り場が賑わうシーズンですので、散歩へ向かった「四条大宮」の売り場では少し列ができておりました。数々の散歩スポットへお参りに行っておりますので、そのご利益があれば良いのですが、結果はいかがでしょうか。
さて、宝くじ購入の用事を済ませたら、京都まちなか散歩の行き先を決定します。実は、散歩先をまだ決定しておらず、足の向くままに京都のまちを進んで行こうと考えておりました。ぐるりと周囲を見回してしばし思案。四条まで散歩へ来ましたので、このまま大宮通を少し下がって、ぶらりんすることにいたします。
そのまま花屋町まで散歩し、西に曲がると「島原界隈」です。島原界隈と言えば「角屋」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
江戸時代、「角屋」は高級料亭として、さまざまな文化人が集まるサロンであり、京都文化の発信拠点でもありました。与謝蕪村の画、青貝の間、扇の間。新選組が大宴会を開いた松の間も有名です。ここで「芹沢鴨」が酔いつぶれ、その後暗殺されます。
現在は「角屋おもてなしの文化美術館」として開館しているため、京都の歴史に触れるべく、臥龍の松などを再見したいと思って散歩へ赴いたのですが、残念ながら本日は休館中とのこと。
こちらは開館期間が3月15日~7月18日、9月15日~12月15日と特殊なため、「角屋」へ京都散歩に訪れる予定のある方は、事前に期間をチェックしておくと安心です。私も、またの散歩でまみえんと思います。
その後、春に再訪しまして、上記の写真はその際のものです。
気を取り直して、次は現存の置屋、「輪違屋(わちがいや)」を目指し散歩の足を進めましょう。「輪違屋」は、浅田次郎さんの「輪違屋糸里」の舞台ともなった置屋です。この店紋だと思われる「輪違い」のマークに京都らしい粋を感じます。
特別公開に参加したことがあるのですが、傘の間の奇抜な風情を前にして、あっけに取られたことを記憶しています。かつてこの島原界隈には、何十件もの置屋や揚屋があったとのことで、近藤勇をはじめとする新選組や西郷隆盛、坂本龍馬といった幕末の志士たちも利用していたとのことです。また近藤勇の書も見ることができました。
この特別公開は不定期開催のため、京都まちなか散歩の際にタイミングが合うようでしたら、機会を逃さず訪れてみて下さい。名だたる偉人たちが過ごしたこの界隈を訪れると、現在と過去がつながったような不思議な感覚に陥ります。
本日の散歩の締めは、「東鴻臚館跡(ひがしこうろかんあと)」といたしましょう。昔、平安京では外国使節を接待するため「朱雀大路」の七条付近に東西の「鴻臚館」が設置されました。東鴻臚館は、主に渤海国使節の接待に利用されたとのこと。
「西鴻臚館」は、おそらく現在の京都中央市場付近に位置すると思われますので、京都まちなか散歩にてぶらりんしてみて下さい。
参考URL
http://sumiyaho.sakura.ne.jp/