京都まちなか散歩では様々な街並みや、昔ながらの建築を楽しむことができます。その中には、昔の京都で実際に使用されていた邸宅もあり、散歩をするだけで特別な気分を味わうことができるでしょう。本日はそんな邸宅の一つ、京都市左京区にあります「旧三井家下鴨別邸」を目指し、京都まちなか散歩に出かけることにいたします。
「下鴨神社」の参道を散歩していくと、重要文化財である「旧三井家下鴨別邸」の姿を見つけることができました。以前は外から眺めるだけでしたが、平成28年10月より建物内や庭の公開がスタートしています。京都まちなか散歩のメインを「下鴨神社」とし、その前後で立ち寄るにもぴったりの場所です。
主屋の2階や茶室の貸し出しも行っており、茶会や会議等に使用されている方もいらっしゃるようです。この空間での会議、さぞかし良いアイデアが出ることと思います。週末には特別公開が行われていることもありますので、タイミングが合えば趣きある空間を堪能して下さい。
さて、豪商であった三井家の別邸へ散歩の足を踏み入れてみると、落ち着いた雰囲気に包まれました。京都らしいと申しましょうか、決して華美ではないのですが、重厚感あふれる建築や内装にしばし散歩の足を止めます。
元々、三井家の休憩所として京都に作られた建物とのことで、くつろぎを感じられるのも納得です。分からないことなどは、ガイドボランティアさんへ気軽に尋ねることができ、大変便利です。博物館や美術館ではありませんから、このような京都の歴史を知る方の話を聞くことができる時間が貴重だと感じました。
こちらは別邸ですが一つの家、マイホームを建てるというのはサラリーマンにとって大きな夢であります。人生で最も高価な買い物となりますが、元サラリーマン(昭和の時代的に言いますと月給取り)の私も、20数年前に家探しをした経験があることを思い出しました。
京都に住まう人たちにとって、これは個人的な感覚ではありますが、「市内では北があこがれや」と今も思っています。もちろん京都市内の北と言っても、地下鉄北山駅界隈、下鴨、衣笠といろいろありますが、その中でもやはり下鴨は特別だと感じています。
かつて文化人や財界人と呼ばれる方たちは、必ずと言って良いほど下鴨に邸宅を構えました。自然豊かな鴨川が流れ、緑溢れる格調のある街並み、正直今も憧れますねえ。
しかしながら私の住んでいる界隈も交通、買い物、医療施設の多さでは負けていません。妬みありの意地を張っても仕方ないのですが・・・。
羨望はありますが、住めば都。いつでも気が向いた時に京都まちなか散歩を楽しめる立地で暮らしていることが、何より幸せなのだと頭ではちゃんと理解しております。
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