以前「蚕の社」へ京都まちなか散歩した際にも少し触れました「広隆寺(こうりゅうじ)」
「京まちなか散歩道」にとっても、欠かせない京都散歩先だと言えるでしょう。立春を過ぎ天気の良い本日、散歩へと足を運んでみたいと思います。
普段は京都のまちをぶらりと散歩している私ですが、少し電車でも乗ってみたい気分になりました。そこで、嵐電に乗り「太秦広隆寺駅」を目指します。散歩も良いですが、電車から眺める景色も楽しいです。
駅に到着し、ここからが京都まちなか散歩のスタートなのですが、「広隆寺」は目の前。今日は中をゆったり、歩くことにいたしましょう。
「広隆寺」は真言宗の寺院ですが、法隆寺・四天王寺などとともに聖徳大師建立の七大寺の一つとなっています。太秦の地にありますように秦河勝が聖徳太子から仏像を賜り、これを本尊として建立しました。秦氏にとっての氏寺に相当し、平安京遷都以前より存在した最古の寺院です。
日本の国宝第1号に指定された「弥勒菩薩半跏思惟像」が御本尊です。以前より一度、菩薩様を拝見したいと切望しておりましたので、ようやく京都まちなか散歩へと足を運ぶことができ、ほっとした気持ちになります。
さあ、いよいよ「新霊宝殿」へ散歩の歩を進めますと、灯りをかなり落としておられ、幻想的な雰囲気となっていました。その中で拝見した、念願の「弥勒菩薩半跏思惟像」は、少し首を傾げ、優しく微笑んでおられる様子が感じ取れました。
「一切衆生をいかに救おうかと考えている」お姿とのことです。
多くの仏像を祀られている「新霊宝殿」ですが、残念ながらカメラ撮影が禁止されておりました。写真でお伝えすることが出来ませんため、下記を参考にご覧ください。もちろん、機会がございましたら、本物のお姿に触れていただきたいと思います。
「新霊宝殿」から出て、散歩を再開いたしますと、その横に「蝋梅」が可憐に咲いていました。ようやく春が近づいていたのだと嬉しい気持ちになり、散歩のステップが軽やかになります。
次に、「上宮王院太子殿」へ散歩の足を向けました。御本尊に聖徳太子像を祀っておられます。本像の姿は11月22日のみ開かれますので、京都観光の日程が合う方は、是非散歩コースに入れていただきたいと感じます。
さらに重要文化財「講堂」へと散歩を続けます。朱で塗られているため赤堂と呼ばれることも多い建物です。かつての京都のまちでは、金堂と呼ばれていた時代もあるとのことです。
「広隆寺」は、京都三大奇祭で知られる「太秦の牛祭」でも知られています。以前は毎年10月に行われていた風物詩でしたが、近年は祭に使用する牛の調達が難しいとの理由で中止となっています。
本日の京都まちなか散歩は、行きと同じく嵐電に乗って終わりにいたします。路面を走る嵐電、なかなか趣深いものでした。時間に余裕があれば、広隆寺からさらに西へ向かい、ゆっくりと嵯峨野へ赴くのも良いなあ、と考えながらの帰宅です。
参考URL
https://ja.kyoto.travel/search-keyword.php?keywords=%E5%BA%83%E9%9A%86%E5%AF%BA