本日の京都まちなか散歩はちょっと用事を済ませながら、久々に眺めたい場所や、行ってみたかった場所を巡るまちなかぶらんりんといたします。最初の目的地は、烏丸三条上ルにある「大垣書店」です。
この「大垣書店」は全国に数多くある店舗の中でも旗艦店となっています。旗艦店とは、グループのブランドを浸透させるべく、もっとも力を注いでいる店舗ということで、他とは違う雰囲気を感じることができますよ。ちなみに京都市北区、大谷大学の隣にあるのが本店です。
京都まちなか散歩の最初にこの書店を目指したのは、浅田次郎さんの新刊「おもかげ」を買うためでした。なけなしの小遣いで、お目当ての一冊を買いに来た次第です。浅田さんは昔からファンでずっと追っかけています。
新刊が出るたびにこうして散歩がてら本屋に行くという感じですが、初期の作品「鉄道員」のラブ・レター、角筈にて、「月のしずく」の月のしずく、ピエタなどなど、とにかく泣けるんですよね。愛読している本についても、また何かの折に改めてお話しさせて頂ければと思っています。
さて、無事に「おもかげ」を手に入れ、京都のまちをぶらりん散歩していきますと「中京郵便局」が見えて参りました。レトロな赤レンガの建物が印象的で、京都観光のルートに入れている方もいらっしゃるでしょう。
実は私、30数年前になりますが高校1年生当時、初めてアルバイトをしたのがここだったのです。懐かしさを覚える赤レンガの建物を見ていると、当時の自分が思い出されます。そして、赤レンガの建物に対する憧れのような気持ちが忘れられず、その後赤レンガが印象的な大学への入学に結びついていきました。
郵便局のアルバイトでは、担当の郵便物を各お宅のポストにお届けしていくのですが、慣れないものですから一日かかってようやく戻ったこともあります。そんな時には、職員さんから「どこ行ってたんや!」とよく叱られたものです。
働くことって厳しいことやなあ、と思った昔日ですが、普段は行かないような道をたくさん歩かせてもらった経験が、今の京都まちなか散歩へ繋がっている部分もあり、やって良かったアルバイトの一つと思っています。
そのまま散歩の足を進めて行きますと「京都文化博物館(文博)別館」が見えてきました。旧日本銀行京都支店とのことで、重要文化財に指定されています。本館では様々な展示が行われておりますが、こちらの別館ではコンサートやフリーマーケット、会議や講演会など多様な使い方がされており、催事案内を見ていると興味を惹かれる内容がちらほら。また別の散歩の機会には、こちらを目的地にしても良さそうです。
参考URL
http://www.bunpaku.or.jp
京都文化博物館とは方向が逆となるのですが、烏丸通沿いには「みずほ銀行京都中央支店」があります。こちらは銀行として実際に使用されており、大変レトロな外観で有名ですが、実際は2003年に「旧第一銀行京都支店」をレプリカとして再建したものとなっています。
次は、いつも素通りしていまっている「六角堂」へ散歩に向かいます。聖徳太子が創建したこの「六角堂」では、華道家元池坊さんが住職を務め、いけばな発祥の地となっています。
いけばなに興味のある方は「いけばな資料館」、聖徳太子の面影に触れたい方は「沐浴の古跡」、京都の中心と言われている「へそ石」など、様々な見どころがありますので、京都まちなか散歩の行き先で迷われている方は是非足を運んでみて下さい。池坊会館隣には展望エレベーターがあり、六角堂をはじめとする京都のまちを、眺望することもできます。
参考URL
https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/
さらに散歩の足を延ばし、「京都国際マンガミュージアム」にも立ち寄りました。こちらは大人800円の入館料で、5万冊ものマンガを読めるだけでなく豊富な資料やギャラリーを見学することができます。
「空いた時間にマンガをとことん楽しみたい」という方は6,000円で購入できる年間パスポートがおすすめです。外国向けに翻訳したマンガも多く並んでいるため、日本人だけでなく各国の外国人観光客からも愛される、人気の散歩スポットになっています。
参考URL
https://www.kyotomm.jp/