京都市北区、千本北大路界隈には「船岡山」という標高112mの小高い山があります。ここには、京都観光の方が散歩へ訪れるだけでなく、地元の方たちも思い思いに犬の散歩やウォーキングなどを楽しんでいる京都人にとっても身近な存在となっています。
本日はこの「船岡山」から京都まちなか散歩をスタートさせ、「相国寺(しょうこくじ)」を目指します。
平安京は、風水思想の影響を受けて造営されましたが、「船岡山」は龍穴に位置しているため、気の集まる地点だとされました。現代でいうパワースポットでしょうか。散歩をしていても、時折何か不思議な気を感じるような気がします。また当時の京都では、この気の流れが「大内裏に通じている」という考えがおそらくあったのだと、想像しています。
散歩の足を進めて行きますと、「船岡山」のお隣に、織田信長が祀られている「建勲神社(けんくんじんじゃ)」がありました。この界隈から北大路通を渡って散歩していくと、「大徳寺」や「今宮神社」といった京都の魅力的な寺社も待っていますので、再び時間をかけてゆっくりぶらりんしたいと思っています。
さらに京都まちなか散歩を続けますと、昔懐かしい記憶が蘇ってきました。もう20数年も昔のことになりますが、「船岡山」にある「船岡山公園」に「西陣青年の家」という20代の方たちのコミュニティがあったのです。
仲間づくりに疎い私は、仕事帰りに「陶芸」や「料理」の講座に参加し、同世代の人たちと交流していました。まだインターネット、メールやSNSなどが何もないご時世でしたので、恥ずかしながらも面と向かって話をしていましたね。
そんな懐かしい自分の面影と出会いながら、次に「船岡山」から「建勲通」をぶらぶら西へ京都まちなか散歩を進めます。やがて四神相応の神のうち北の守護神である玄武が社名にある「玄武神社」があります。
さらに堀川通を渡り小川通をずっと下がって散歩していくと、「裏千家今日庵」があります。茶道を習うだけでなく、茶道総合資料館を訪れた方に抹茶と和菓子がいただけるおもてなしをされています。
「京都へ来たからにはお抹茶を頂きたい」という方や、「日本が誇る茶の湯の世界へ触れたい」という方は、京都まちなか散歩へ組み込んでみてはいかがでしょうか?
さらにぶらぶらと寺之内通を東へ行きますと、広大な「相国寺」が見えてきます。消失と復興を繰り返しながら、今尚堂々と建つ姿には心が大いに引き寄せられます。「相国寺」だけで十分一日過ごせるほどですから、京都観光の際にはゆっくり訪れて頂きたい寺院の一つです。
散歩の足を少し先に延ばし、「同志社大学」のキャンパスへ入っていきます。ふと、空を見上げますと、そこには虹がかかっていました。虹が見えるだけで、いつもの京都まちなか散歩が特別なものになりますね。何か良いことが起こる予見のような気がします。
参考URL
https://ja.kyoto.travel/search-keyword.php?keywords=%E8%88%B9%E5%B2%A1%E5%B1%B1