本日は私と紅葉、そして「永観堂(えいかんどう)」とのちょっとした思い出話を交えながら、紅葉時期の京都まちなか散歩を振り返ってみます。京都まちなか散歩の目的地である「永観堂」は京都市左京区、東山高校の隣に位置し、浄土宗西山禅林寺派総本山禅林寺が正式な寺院名です。
紅葉の時期を迎えますと、この界隈は「南禅寺」が近くにあり、また哲学の道を通り「銀閣寺」へと観光の名所が続きますので大勢(大勢どころではありません!)の方が京都へと集まります。こうなってしまうと、人混みが苦手な散歩人である私は困惑というより混沌としてしまうのです。
しかし「京都まちなか散歩へ出かけ、京都の紅葉を見たい!」という気持ちを抑えることは、そう簡単にできません。かつてこんな失敗をしました。
京都へ訪れる観光客の多さを読み間違え、「永観堂」近くに駐車場があるだろうと車で出かけてしまったのです。この考えは大変甘く、駐車場を見つける前に渋滞から抜け出すことができず、そのまま帰宅することになりました。
しかし、私の情熱はまだ去ってはおりません。あくる日、自転車なら融通が利くだろうと思い現地まで行ってみました。しかし、この日も同じ。京都へ訪れたあまりの人の多さににっちもさっちも行かず、この日も残念無念での帰宅です。
こうなると「何が何でも紅葉散歩がしたい!」という意地が出てきます。そうして翌日、まだ諦めることなくタクシーで東天王町辺りまで行き、そこからの散歩でようやく「永観堂」にお参りできたのです。
しかしながら、記憶が定かではないのですが、どうも「じっくり紅葉を鑑賞した」という思いが残っていません。人酔いしてしまったのか、到着できたことでほっとしてしまったのか、いずれにしてもこんな京都まちなか散歩では時間がもったいないのは確かです。
最近の京都は外国人観光客も急増しており、混雑する京都まちなか散歩道が少なくありません。
ですが、春は桜や梅、秋は紅葉とやはり「美」を求めたい思いが強くありますので、様子を伺いながら、自分に合ったスタイルで今後もまちなか散歩を楽しんでいきたいと感じています。
京都の中でも紅葉が美しい寺院としてクローズアップされがちな「永観堂」ですが、本尊の阿弥陀如来立像「みかえり阿弥陀」が有名です。慈悲深い優しさと少し厳しさをあわせ持つような表情をされているなと感じました。
適切に表現できませんが、優しく包み込むような温かさとその中に垣間見られる厳しさと言うのでしょうか、そのようなお顔をなさっておりました。撮影禁止でしたので、「永観堂」のHPをご参照ください。
参考URL
http://www.eikando.or.jp/mikaeriamida.html
唐門です。勅使は盛り砂を踏み身を清めて釈迦堂に入ったとのことです。
広い境内を散歩し続けて辿り着いた多宝塔です。ここに来るまで、結構息が切れました。こちらだけで十分な散歩になりますので、自らの足を動かして京都観光される方は、ぜひ足を運んでみて下さい。
参考URL
http://www.eikando.or.jp/