花を求めて(御所)

京都のまちなかを散歩していると、季節を問わず美しい花と出会うことができます。もともと花が好きなのですが京都のまちに咲く花には、他とは違った魅力があり、つい蝶や蜂のごとく「散歩がしたい!」と引き寄せられてしまうのです。

京都ならではの季節を感じたい。花に遭いたい。そんな気分の時、私はまずまちなか散歩の原点(起点)である「京都御所」へ散歩の足を向けます。

「御所」はかつて明治まで天皇の住まいであり、国政の中心でした。塀で囲まれた広大な敷地の中には、貴重な建物と美しい緑があふれ散歩の足を楽しませてくれます。現在でこそぶらりと散歩へ訪れられるこの「御所」ですが、通年公開されるようになったのは、最近のことです。以前は限られた期間、それも事前に予約を取らないと参観できませんでした。

以前に京都まちなか散歩へ訪れたのが2016年7月以前の方は、通年一般公開となった「御所」へ是非足を運んでみて下さい。ぶらり観光散歩できるようになったことで、私はもちろん京都へ訪れる多くの人々を、今まで以上に魅了しています。

今日はこの「御所」内にある、“いつもの散歩道”をご紹介しましょう。本当は私だけの秘密にしておきたい京都散歩道なのですが、せっかくですので「御所」の持つ良さを共有したいと思います。

今日は、2017年の大晦日。「御所」は、一年を締めるのに最適な場所だと言えます。最初にまず、目に飛び込んできたのは、冷たい空気の中にも毅然と咲く花、椿です。日本では、遥か昔からずっと親しまれている花ですね。さらに冬が深まる頃には、真っ赤な花弁に白い雪を乗せた姿を見せてくれ、愛おしさが湧いてきます。

ゆっくりと、京都散歩の歩みを進めましょう。可愛らしい花と芳香で楽しませてくれる、「蝋梅」と出会いました。こちらはまだ固いつぼみのようです。開花が待ち遠しいです。

砂利と落ち葉を踏む音を、味わいながら京都の冬を感じ歩みます。すると、寒空に生える薄桃色の花が現れました。思わず「桜やん!」と、歓喜の声が漏れてしまいます。「十月桜」でしょうか。この時期と春先に咲く、珍しい桜です。

写真左が二条城の北にある「二条公園」、右が「御所」で見かけた「十月桜」の風景です。花言葉は「寛容」とのこと。なるほど、寒空にも関わらず、健気に花をつける桜を前にしますと、心が暖まり優しい気持ちになりますね。

「御所」には歴史的価値のある建物が幾つもありますから、京都まちなか散歩される方によっては、周りの風景が少し背景的になりがちです。ですが、実は至る所に京都の持つ魅力が散りばめられています。

著名な建造物ももちろん素晴らしいのですが、時には京都のまちで四季折々の自然と出逢う、それだけを目的に、散歩へ訪れるのも良いのではないでしょうか。

参考URL
https://kyoto-sampomichi.com/2017/09/05/gosho/
https://kyoto-sampomichi.com/2018/03/12/hanamodoribashi/
https://kyoto-sampomichi.com/2018/04/01/sakuragosho/